立憲民主党のインタビューを受けました #14

画像に含まれている可能性があるもの:3人、、スマイル、屋外

立憲民主党インタビューの続編をお送りします。
今回の内容は、文京区の町の課題と解決策についてお話しした部分です。ご覧ください。
 
INTERVIEW#14
「お互いさまの支え合い―子育てをとおして町の未来を担う」

――町の課題は何だと思いますか?
分断と対立です。少子高齢化や核家族化、都市化など、さまざまな社会問題が入り混じってかつてない複雑な対立軸を生み、住民同士の協働や地域の統合を妨げています。信頼関係やコミュニティが分断されて、家庭や近所や地域社会にあったお互いさまの支え合いが立ち行かなくなり、私たちの生活を支えてきた町が本来の力を失いかけている状況があります。

――実際に、どのような分断や対立がありますか?
世代間の分断のほかにも所得階層間・新旧住民間の分断、教育や福祉、医療など現場と行政の分断や、区民と政治の分断などがあります。特に、少子高齢化にともなう 社会保障関係費の増大は、支え手である現役世代と支えられる高齢世代の間に利害の対立を生み、所得の格差とあいまって深刻な分断を生み出しています。

――他にも何か事例があれば教えてください。
マンション開発や転入の増加による人口構成の変動が原因で新旧住民の対立が顕在化する地域もありますし、近年の教育・福祉・医療改革の影響で、区民やそれぞれの現場で働く人たちと、行政の意思決定や政策の間にギャップが生じる場合もあります。また、相対的貧困の拡大によって子どもの教育機会や経験に格差が生まれたり、地域のつながりの希薄化によって子育ての孤立や不安、負担感が増大したりするケースもあります。

――原因は何だと思いますか?
やはり少子高齢化です。転入が増えたおかげで、この先十年は人口増加が予想されますが、それでも20歳未満の人口は全国平均を大きく下回っていますし、それより上の地域の担い手世代の人口も平均以下です。このままではそもそも、防災や防犯など誰もが安心して暮らせる町を支える地域の担い手が足りなくなってしまいます。

――町の未来の担い手ですか?
はい。高齢化が進めば、地域の防災力が下がりますし、災害時に支援が必要な人が増えれば、それを担う側の人も増やす必要があります。かつてない超少子高齢社会を誰もが安心して支え合い、助け合いながら暮らし続けるためには、子どもや若者、子育て世代にとって魅力的な町をつくることで、それぞれの町に未来の担い手を積極的に迎え入れていくことが不可欠なんです。

――具体的な解決策について教えてください。
未来への投資を増額することです。人口や税収が増え、財政状況も健全ないまが、長期的な町の魅力や利便性の向上を見据えたインフラ整備の好機です。特に、学校や保育園、学童保育などの教育・福祉施設の整備のほか、地域の避難所や電柱、ブロック塀や崖など防災インフラの整備、コミュニティバスの整備や就園・就学援助、学習支援、子ども食堂などの貧困対策が要と思います。

――未来への投資によって担い手を確保しようと?
ええ。ただ、今のままでは転入が増えても、町の担い手として迎え入れる体制が不十分です。もちろん、迎えるのは地域ですが、これを補い、支えるのは政治や行政の役割です。町の未来を見据えて人を大切にする政治を、老若男女、誰もが支え合って暮らしていくための地域に根ざした政治をビジョンに掲げること。これをもとに、全員の連携と協働を得ながらコツコツと積み上げていくことが、最良の解決策と思います。

――同じ町の担い手のみなさんに、メッセージをお願いします。
困難の多い時代です。ただでさえ苦労や不安が絶えないのに、町の担い手を期待されるのは重圧かもしれません。ただ、視点を変えればこれは一つのチャンスです。困ったときはお互いさまの支え合い。思い切って地域に長く住んでいる人たちに助けを求めてみませんか。扉は必ずどこか開いていますし、その向こうにはあなたが来るのを待っている人がいるかもしれません。いまも昔も、町は常に新しい人が入ってくることで時代に合わせてアップデートされてきました。子育てをとおして新しい時代をつくる、あなたも一緒に始めてみませんか。

★インタビューは次回に続きます
★前回のインタビュー内容はこちらをご覧ください

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です