議会ピクニック in 文京区議会 2月定例議会 が終了しました

「ひとりでも多くの人に、議会を身近に感じてもらいたい」――住民と議会の距離を縮めるため、党派も会派も超えた文京区議会議員と住民の有志で昨年9月に初開催した「議会ピクニック」。
第3シリーズの今回は、前回を上回るのべ62名(議員を含む)の区内外からの参加がありました。

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今回の第3シリーズでは、文京区議会で初めての委員会インターネット中継が行われるのにあわせ、委員会開催中にリアルタイムに解説・意見交換を行うことにもチャレンジしました。
また、前回に引き続き、2月定例議会の9つすべての委員会を訪問先とし、開催時間も午前と午後の2パターンから選べるようにしました。
年齢も性別もさまざまな参加者から、「区政の課題が理解できて身近に感じられるようになった。もっと多くの人に参加してほしい」「次回は地元の議員と一緒に参加して、いつか地元の議会でも開催したい」などの声も聞かれ、確かな手ごたえと、次回への期待が感じられました。

参加者に事前説明をするガイド議員(2024年2月27日)
参加者に事前説明をするガイド議員(2024年2月27日)

2月16日の子ども・子育て支援調査特別委員会には、東京新聞の記者の方が初参加しました(ガイドは、たかはまなおき議員)。
午前9時に計8名の参加者・スタッフと一緒に文京シビックセンター22F・区議会第1応接室に集合。議会の仕組みやスケジュールについて事前説明ののち、23F・議会事務局で傍聴受付をし、24F・第1委員会室で委員会を傍聴しました。
傍聴後は再び第1応接室に戻って、ランチをしながら解説や意見交換を行いました。初参加の方も多く、議員の発言や傍聴者への情報提供など、委員会の運営方法についてもさまざまな意見が寄せられました。

取材いただいた記事(電子版)はこちら

東京新聞(2024年2月22日号、18面)
東京新聞(2024年2月22日号、18面)

また、2月26日の文教委員会では、今回、初めて議会に提出された請願の審査を傍聴しました(ガイドは、ほかり吉紀議員)。
昨今、子育て世帯の転入が増え、区内のあちこちで小学校の増改築が続いています。今回は、教育環境の悪化を危惧した子育て当事者による請願が2本提出され、活発な質問や議論が行われましたが、結果はどちらも不採択に終わりました。
傍聴後の意見交換では、請願者と議員とでさらに議論が白熱し、請願についての質疑や会派の態度表明の方法についても意見が寄せられました。

意見交換する参加者とガイド議員(2024年2月26日)
意見交換する参加者とガイド議員(2024年2月26日)

今回も初参加の方を含む、多くの参加者から意見や感想をいただきました。以下は、その主な内容です。

【傍聴して感じたこと】
・「行政側の参加者が男性ばかりなのが気になった。委員会もオンラインで参加できれば、女性も参加しやすくなる。女性が管理職になりやすい配慮をしてほしい」(文京区/40代/女性)
・「思っていたよりしっかり議論されていたが、自分のアピールに時間を使う議員もいた。委員会のインターネット中継では、資料を画面に映すなど傍聴者が見やすくするする工夫をしてほしい」(文京区/50代/男性)
・「同じテーマの審議が、建設と文教の2つの委員会で行われていて、担当者不在の質疑もあって違和感を感じた。合同で審議したほうが効率的では?」(文京区/50代/男性)
・「固定カメラ1台でネット中継しても発言している議員の顔や名札が見えないので、全天球型の360度カメラで自動的に拡大放映するか、複数のカメラでオートスイッチングしてほしい。固定カメラ1台で運用しているうちは、議員の座席表をサイトに掲載してほしい」(文京区/50代/男性)
・「区長が一度も話さなかったのが気になった。地元の市議会に傍聴に行ったときは、昨年の選挙で新しくなった市長に質問が集中していた。同じ議会でも雰囲気がかなり違って楽しめた」(区外/60代/女性)
・「議員の質問や行政側の答弁には一定の型があって、お互いに一線を超えないよう忖度し合っているように感じた。できない理由よりも、どうすればできるのかを議論してほしい」(区外/60代/女性)
・「傍聴者にだけ紙の資料を配るのはもったいないので、委員会室にスマホやPCを持ち込み可にするか、貸出用のタブレットを用意してほしい」(文京区/60代/男性)

【「議会ピクニック」に期待すること】
・「会場の応接室に窓がなくて息が詰まるので、近所のお店とか、もっと風通しのいい場所で開催してほしい」(文京区/10代/男性)
・「品川区議会のように、「区議会ってどんなところ?」という紹介のリーフレットがあると分かりやすいし、議会を身近に感じやすい」(文京区/10代/男性)
・「区政の課題が理解できて、身近に感じられるようになった。よく知らないで不満に思っている人も大勢いると思うので、ホームページやチラシでもっと幅広く声をかけてほしい」(文京区/40代/女性)
・「毎回参加しているが、普段できない政治の話で盛り上がれるのが楽しい。委員会のネット中継を見ても現場が想像できて楽しめるし、家族に解説もできるようになった」(文京区/40代/女性)
・「住民と議員の学び合いの場だと感じた。議員同士は選挙ではライバルなので互いに高め合う発想がないが、住民が入ると中和されて質を高め合うことができる。地方議会は政党よりも議員の質に依存する部分が大きいので、党派や会派を超えて成長し合う場にしてほしい」(区外/60代/女性)

【地方政治・地方議会に期待することは?】
・「大学はたくさんあるが、卒業すると引っ越してしまう学生が多いので、町会と学生サークルや寮をつなぐ定期イベントを開催して、愛着や定住意向を高められるといい」(文京区/40代/女性)
・「学校の改築は、検討委員会の人選に問題がある。議会に公共施設の改築を検討する小委員会をつくって、オープンに議論できれば住民の納得感が高まると思う」(文京区/40代/女性)
・「地域の避難所や区の防災センターなど、誰でも参加できる防災社会科見学会をやれば、新しく引っ越してきた人も区政を身近に感じられると思う」(文京区/40代/女性)
・「地方自治なので、議員も行政側も政府や政党のせいにせず、自分の意見を言ってほしい。中学生対象の議会ピクニックを開催すれば、大人も身が引き締まるのでは?」(文京区/50代/女性)
・「次は地元の市議会議員と一緒に参加して、いつか地元の市議会でも開催したい。出張議会ピクニックもぜひやってほしい」(区外/60代/女性)

次回の議会ピクニックは、6月上旬から始まる6月定例議会の委員会にあわせて開催を予定しています。
今後もより多くの参加者と議論を深め、議会に提案していきたいと思います。また、他の自治体や都議会・国会等での開催も検討しています。
興味・関心のある方はお声かけください。

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