インタビュー #3

誰もが政治の主役になれる社会をつくる

議会活動の抱負や開かれた自由な議会の実現方法についての前回インタビューに続き、コロナ禍による変革のチャンスやボトムアップの政治参加の方法についてお話ししました。

政治と社会のあり方を見直す
――コロナ危機がもたらした変革のチャンス

――コロナ禍が続いています。政治への批判もありますが、いかがですか?
住まいや仕事を失った人、孤独や貧困に苦しむ人が増えています。支援が届かない人も大勢います。危機が起きる前に備えるのが本来の政治のはずですが、社会システムが複雑化して後手に回ることが増えています。政治のあり方そのものに見直しが必要なんじゃないでしょうか。

――区政についてはいかがですか?
地方自治の役割も見直されています。国や都の対策が不十分なときほど、独自の対策や発想が問われるからです。危機を乗り越えるには、より多くの知恵と力が必要ですし、区や区議会のあり方も再確認が必要と思います。

――議会のあり方もですか?
議会は住民の代表ですし、地方自治の根幹です。コロナ危機で議会の存在意義が見直され、住民の関心が高まっている今が進化のチャンスだと思います。

――どんな風にですか?
より多くの住民に正しい情報を伝え、より多くの声をまとめて提言する議会にです。行政機関が危機対応で忙しいときほど、議会の成熟度も問われますから。

――成熟度というと?
たとえば、正しい理念や方針を掲げているか。そして、住民と協働して提案や評価をしているか。そのほか、議員一人ひとりが能力を発揮できる環境があるか、常に改革に向けて取り組んでいるか、なども成熟度の指標になります。

――議会の改革ですか?
社会が変われば議会も変わるので、改革し続けなければ成熟した議会はつくれないですよね。前例や慣習が障害になることもあるし、行政機関に迎合して進まないこともあります。なによりも住民の利益や関心を優先できるかがポイントなんじゃないでしょうか。

――改革志向の議員が必要なのでは?
そんな議員を支えるのも住民の力です。分からないことや困ったことがあれば、まずは議員に相談する。それでも問題が解決しないときは、請願を出して議会で議論する。声を届け続けることで議会も活性化できるし、議員も応援できるんです。
★請願の仕組みや提出方法は、前回のインタビュー記事をご覧ください

――議員をもっと活用すべきですね。
直接相談すれば、議員の姿勢や仕事ぶりも分かりますからね。ちゃんと代表者の責務を果たしているか、議会の改革に真面目に取り組んでいるかもチェックできますので、ぜひいろんな議員に相談を持ちかけてみてください。

公正で開かれた議会をつくる
――オープンガバメントと民主主義の学校

――昨年の議会での活動は?
予算審査では前年に続き、修正案を提出しました。賛成少数で否決されましたが、今後につながる問題提起ができたと思います。給食費の無償化や子育て世代の国民健康保険の負担軽減、議会ICT化の経費削減など、これまでにない議論も深められました。
★予算修正案の詳細は「文京みらい会派レポート」をご覧ください。

――議会のICT化もですか?
はい。議会のデジタル化は課題が山積みです。インターネット中継ひとつをとっても、台本読み合わせの本会議しか中継していない議会はもはや少数ですからね。委員会のライブ中継やリアルタイム字幕、オンライン会議や報告会など、住民の福祉につながる進化が求められます。

――なのに経費削減というのは?
削減を提案したのは議員全員に貸与するタブレットの導入費用だけです。大半の議員は既にノートPCやタブレットを政務活動費で購入していますから、複数台は税金の無駄遣いですし、手持ちの端末を活用して(BYOD方式で)進めるべきと提案しました。

――提案の経緯は?
それまでは幹事長会や検討会など、議会内部の会議体で取り扱われたためオープンに議論できなかったんです。問題をオープンにして大勢で考えるのがオープンガバメントですが、こうした会議体には議事録も傍聴もありません。

――非公開の会議ということですか?
公開されているのは資料と決定事項だけで、どんな意見や議論があって、どんな方法で決定されたかを参加者以外が知る術がないんです。地方自治の主役は区民ですから、そういうクローズドな意思決定は、できるだけ避けたほうがいいと思います。

――議会運営の問題でもありますね。
非公開の会議には、水面下の交渉や取引が横行して、説明責任を果たせなくなる危険もあります。少数意見や反対意見が抑圧されると会議の質も下がるので、注意が必要です。

――会議の質を高めるには?
オープンな会議ほど少数者への攻撃や排除が起きにくくなりますよね。威圧的な態度を取る人が少なく、誰もが安心して意見を述べられるからです。参加者の心理的安全性の確保が鍵だと思います。

――少数意見の尊重ですね。
クローズドな会議では反対に、多数派が少数派の発言を萎縮させ、思いどおりにすることができてしまいますからね。少数派は反対に、心理的なプレッシャーに晒され続けることになります。民主的な議会を実現するには、多数派を監視できるオープンな議会運営が不可欠だと思います。

――議長に不信任決議案を出したと聞きましたが?
オープンな議論や中立公平な議会運営を求める要望書を出したのに、少数意見として聞き置かれたからです。民主的で開かれた議会といいながら、このような議会運営は看過できないと思いました。
★経緯の詳細は「文京みらい」のFacebookページに公開しています

――区民の反応はいかがでしたか?
さまざまな意見をいただきました。そもそも議事録も録音もないのでは経緯も根拠も分からないじゃないかという批判や、納得できる結論が出なくても議論は尽くすべきではという意見もありました。そのほか、区民が正しい情報を知る難しさや、議員による問題提起の大切さを指摘する声も寄せられました。

――そもそも情報公開が足りないということでは?
そうなんです。情報がなければ真偽を判断できませんし、批判や対案を記録しておかなければ後世の検証にも耐えられませんから。決定事項だけじゃなく、議論のプロセスも公開すべきという話だと思います。

――議会の反応は?
こちらもさまざまでした。ベテラン議員からは前代未聞と言われましたし、「多様性を標榜する会派が、議長にだけ多様性を認めないのはおかしい」とも言われました。多様性に寛容な社会を目指すのであれば、不寛容な相手に対しても寛容でなければいけないという批判です。

――不寛容に対する寛容……「寛容のパラドックス」ですか?
そうです。哲学者のカール・ポパーは、不寛容な人々に無制限の寛容を認めると、寛容な人々も社会も滅ぼされてしまうと警告しました。そういう人たちが共存していくには、オープンに指摘し合い、議論できる環境が必要です。
★カール・ポパーの著書『開かれた社会とその敵』(Karl Popper. (1945). “The Open Society and Its Enemies”)には、理性的な議論や世論によるチェックができているかどうかが、寛容を認められる条件と記されています。

――民主的で開かれた議会が必要と?
オープンな議論の場では、互いが無制限に傷つけ合うのを避けられます。正しさを主張し合うより思い込みを開示し合うこと。結論を急ぐより異論や反論を引き出すことが議論の質を高めるポイントだと思います。

――区民の参加も課題では?
議会は言論の府ですからね。問題をオープンにすれば、誰かが必ずアイディアをくれる。自分の意見や考えに間違いがあれば、誰かが必ず指摘してくれる。そんな信頼の置ける言論の場をつくるには、多様な視点や立場の区民を巻き込む必要があります。

――「民主主義の学校」ですね。
議会じゃなくても同じなんじゃないでしょうか。民主的で開かれた話し合いの場があれば、安心して言いたいことを言い合えます。互いに傷つけ合うのではなく気づき合う。悩みや苦しみを隠すのではなく、共有して知恵を出し合う。そんな話し合いをとおして生活や地域の課題を解決する体験が、ボトムアップの政治の原点だと思います。

生活と政治の壁を超える
――なにが民主主義を支えているのか?

――議会が身近に感じられないという声も聞きますが、いかがですか?
そもそも政治が遠いんです。政治の話をしづらい社会の空気もあります。生活と政治は直結しているはずなのに、まるで壁があるように感じます。

――政治が分かりにくいせいでは?
なぜ分かりにくいのかが問題ですよね。政治も社会も複雑化しているのに、メディアも教育も追いついていません。理解できないから参加も意見もできず、人任せにせざるをえない状況を変える必要があると思います。

――学校や家庭でも政治の話は避けられがちですからね。
先生たちも中立性に縛られすぎなんじゃないでしょうか?本来なら、学校や地域の問題を自分ごととして考えるのが主権者教育のはずですが、学校によっては教材を配って終わりというところもあります。私も議員になる前は、政治に距離を感じていました。社会の空気をつくっているのは私たちですから、なぜ政治が避けられるのか、政治を分かりにくくする力や、政治家の専売特許にする力がどこから生まれるのかを問う必要があります。

――選挙制度も分かりにくいじゃないですか。
公職選挙法は戦前の普通選挙法を引き継いだものですからね。今も分かりにくい規制がたくさんあって、立候補や選挙運動への参加のハードルになっているのも事実です。

――政治家が自分でルールをつくっているのが問題なのでは?
利益相反の問題ですね。自分でルールをつくれるのなら、自分に甘いルールにしようとする人がいるのは当然です。私利私欲でルールを決めるのではなく、誰もが参加しやすい制度をつくるには、公正でオープンな意思決定の場が必要だと思います。

――少なくとも、後進に優しい制度にすべきだと思いますが。
社会全体の利益や関心を反映するのが政治ですからね。投票権のない若い人や、これまで参加できなかった人たちの声も反映した制度をつくるべきだと思います。

――そういう人は、そもそも政治に関心がないという話もありませんか?
若い世代は政治家との接点が少ないぶん、関心を持ちにくいというのはあると思います。一方で、政治や社会のことを身近に話せる人がいないとか、メディアに出てくる政治家も自分たちに語りかけているように思えない、親しみや憧れを感じられないといった状況は、政治家自身にも責任があるんじゃないでしょうか。

――反対に不信や無関心が広がっているように思えますが。
一人の声では何も変わらないという無力感や諦めもありますよね。投票率が下がって政治に関わる人が減れば、余計な口出しをされたくない権力者には好都合なわけです。このままでは民主主義の存続自体が危ぶまれる状況です。

――独裁者の思うつぼでは?
選挙で選んだらあとはすべてお任せくださいというのが独裁者の常套手段ですからね。隠蔽や改ざんを繰り返し、他の人が知らないところで勝手に決めようとする人は、リーダーとして不適任です。

――独裁者は空気もコントロールしますよね。
社会の空気で決めれば、責任逃れや失敗隠しができるからです。派手なスローガンやプロパガンダで社会の分断や二極化を煽るのも同じ理由で、敵味方を分ければ多数決で少数者を切り捨てたり反対意見を無視したりしやすくなるからです。個人の自由な言動を抑圧する空気も、独裁が生み出すものだと思います。

――どうすれば変えられると?
意見の表明や権力の監視は、民主主義を守るのに必要なコストです。自分の頭で考えないと空気に流されてしまいますし、強いリーダーへの期待も悪用される危険がありますよね。独裁の根源が一人ひとりの心の弱さにあるんだとしたら、そんな弱さや間違いを前提にした政治の仕組みが必要だと思います。

――立憲主義もそのひとつですね。
誰もが自由に考えて意見を表明できるのが民主主義で、誰もこれを侵してはならないという基本ルールが立憲主義ですよね。誰だって文句を言いたいことくらいあるんだから、たとえどんな理由があっても、文句を言う自由は守らなくちゃいけない。そう決めて、私たち自身の弱さから自由と人権を守るのが、立憲主義の使命です。

私たちの声を政治に届ける
――地方自治の主役は誰か?

――どうすれば政治に声が届くでしょうか?
政治の主役は主権者である私たち一人ひとりですよね。代表者に任せきりにせず、主権者が対等なパートナーとして政治に参加できる仕組みを、もっとつくるべきだと思います。

――代表者が役割を果たせないときは?
選び直すか、仕組みをつくリ直すかじゃないでしょうか。地方議会も首長も、住民が解散や解職を求められます。条例の制定や改廃も提案できるんですから、国政や国会に比べて、私たちにできることがたくさんあるわけです。

――選び直しても同じだったら?
選挙ではどうしても限られた民意しか反映できないので、どんな代表者でも社会全体を代弁できる仕組みをつくるのが大切だと思います。代表者が政治権力を乱用しないよう、ルールをつくって監視するのも立憲主義の役割じゃないでしょうか。

――たとえば?
自治体の憲法と呼ばれる自治基本条例や議会基本条例もそうですね。どちらも地方分権で自治体や議会の力が強まるなか、主役である住民が取り残されることのないようにつくられたものです。
★文京区の自治基本条例の詳細は区ホームページをご覧ください(議会基本条例は未制定)

――どう活用すれば?
区民の政治参加や監視の方法のほか、区や議会の責務も明記されています。これをもとにオープンに評価する仕組みがあれば、代表者の選び方も変わってくると思います。

――参加方法が選挙だけに限られているのも問題と思いますが。
アメリカの哲学者ノーム・チョムスキーは、「観客民主主義」と呼んでいます。選挙で投票したらまた観客に戻って傍観するだけで、本当の主権者ではないという批判です。
★ノーム・チョムスキー『メディア・コントロール ―正義なき民主主義と国際社会』(Noam Chomsky. (2002). Media Control: The Spectacular Achievements of Propaganda)

――選挙の前だけいいことを言う政治家のせいでは?
政治家(statesman)は次の時代のことを、政治屋(politician)は次の選挙のことを考えるとも言われます。政治屋は本業より選挙優先ですので、本業を評価する仕組みをつくるのが先決だと思います。

――政治屋の私利私欲が原因ということですか?
当選が目的の政治屋にとって、他の政治家は邪魔者ですからね。競争相手が減れば楽になるからです。政治家のなり手不足や人気低迷の理由も同じじゃないかと思いますよ。

――政治家のロールモデルも足りないのでは?
主義や主張が近い政治家が増えればパイの奪い合いになるからじゃないですか。自分が生き残るために後進の育成を疎かにしてしまう構造の問題だと思います。

――議員のリクルートはいかがですか?
私の場合は、たまたま一緒していた地域の先輩から後継を託されました。議員の仕事に熱意や思いがあれば、当然、次世代にバトンを引き継ぎたいと思うはずですよね。余力のあるうちに後継者を育てて引き継げるかどうかも、政治家の大切な資質のひとつと思います。

――若者が特に挑戦しづらいのでは?
お金やノウハウの不足が原因ですよね。ロールモデルもリクルートの事例も足りません。誰もが政治家を目指せる仕組みをつくるのも、先進の責務ではないでしょうか。

――政治家を目指すリスクも高すぎるのでは?
票ハラ(立候補者へのセクハラや暴力)の問題もありますし、票や支援をかたに取る有権者だっています。誰もがチャレンジできなければ、議会の多様性がなくなって、代表制民主主義も機能しなくなってしまうわけですから、こうした差別やハラスメントを撤廃するのが先決だと思います。

――選挙カーで名前を連呼するとか、普通の感覚じゃないですよね。
本来の公職選挙法の趣旨だと、連呼は禁止ですからね。例外規定にのっかって、人が嫌がることを平気でやろうとする感覚がおかしいんですよ。普通の感覚の人が政治家になれば確実に変わります。選挙チラシだって、「とにかく顔と名前を大きく書いて、捨てる前の一瞬、目に入ればいいから」とデザイナーが言うんですから。どうせ中身は読まれないという感覚がおかしいんだと分かっていれば、変化のチャンスをつくれます。

――私たちも試されますね。
顔と名前だけで投票すると、中身なんて誰も見ないという考え方に同調することになります。選挙は有権者にとっても戦いなわけですよ。「安心してお任せください」という人に本当に任せていいのか、口先だけの政治屋に騙されないためには、主権者のアクションも必要だと思います。

――政治家を見極める力が必要だと?
チラシや演説はいくらでもごまかせますよね。実績も熱意も脚色できるからです。本当に信頼できる人は誰なのか。人生をかけて未来を切り開く、覚悟と誠実さを持っている人は誰なのか。それを見極める機会にしてほしいのです。

生活の隅々から民主主義を立ち上げる
――学び合いとケアの政治へ

――子どもたちの将来の夢に、政治家が挙がらなくなったそうですが。
本当はもっと尊い仕事のはずなんです。前職の保育士もそうでしたが、政治家も人の学びや成長を支える仕事です。本当の主役は誰か。主役を助け、支え、力づけるのがどれほど価値のある仕事か。民主主義の本質に気づけば、未来は変わると思います。

――民主主義の学校ですね。
地方自治はいちばん身近な民主主義の学びの場なんですよね。すべての人に門戸を開き、学び合い、力づけ合って一緒に社会をよくしていこうとするのが本来の自治なわけですから。共に考え、話し合い、行動しようとする民主主義の実践者を力づけるには、政治家にも学びの実践が必要だと思います。

――学び合いが民主主義の鍵と?
互いに学び合う対等な関係のパートナーシップがあれば、政治への関心や自己効力感も自然と育ちます。多様な考えや立場の人が共存することで、複雑な問題や危機に対応できる集団のレジリエンスも高まりますからね。

――集団の強さということですか?
多様な集団ほど変化に適応する力や、危機から立ち直る力があります。さまざまな意見や考えの人を受け入れることで、危険を感知する力や、活路を見出す力が向上するからです。一見、非効率に見える多様な集団が最後まで生き残る理由もここにあります。

――いまは多様性を認めない風潮も感じますが。
能力や功績を勝ち取った人にしか自由を認めない風潮もありますよね。このままでは、環境や運に恵まれない人は、常に取り残される不安を強いられながら生き続けなければならなくなります。

――弱肉強食の社会ですね。
個人の強弱や損得で判断しようとするからじゃないでしょうか。競争原理で優位に立とうとすると、互いに力づけ合うことができません。対等で多様な集団からしか本当の民主主義が育たない理由だと思います。

――どうすればいいでしょうか?
政治は生活のあらゆる場面に関わっています。何を選び、何を食べるか。誰と話し、誰と過ごすか。その選択の繰り返しが政治なわけです。何を大切にし、誰を支えるか、日々の選択を大切にすることで、政治や社会の風潮を変えることができるんじゃないでしょうか。

――何かを選ぶことが政治だと?
どうやって選ぶか、もですよね。一見、無力に思える一人ひとりの日々の選択が政治の本質なんです。自分で考え、判断し、行動する。傷ついた人を支える、おかしいと思ったら言葉にする。自由な選択の積み重ねが、生活と政治のつながりを取り戻す鍵なんだと思います。

――それを支えるのが政治家ですね。
政治の本質はケアですからね。諦めかけている人をケアし、力づけること。誰だって本当は諦めたくないんです。人のためになりたいし、社会もよくしたい。一方で、政治も社会も分かりにくくて、つい取り残された気がしてしまう。そんな不安を抱えている人をケアするのが政治家の仕事です。

――自由に生きるための政治ということですか?
自分の人生に関わることくらい、本当は自分で決めたいですよね。騙されたくないし、選ばされたくもない。一方で、技術の進展で、気づかれないように人を騙したり選ばせたりする仕組みはどんどん精緻化しています。一人ひとりの選択と行動を支え、本当の自由と幸福を守るのが政治の役割だと思います。

――最後にメッセージがあれば。
よりよく生きたい、人や社会のためになりたいという一人ひとりの思いを守るには、人が集まって、支え合い、学び合うことで力を高め合う、民主主義の本来の姿を取り戻す必要があります。地方自治は民主主義の学校であり、実践の場です。家族や友人に声をかけて実践を始める。私たちの生活の隅々から民主主義を立ち上げる。学び合いとケアの政治、一緒に始めませんか。

▼インタビューの続きはこちらをご覧ください
#4 透明で開かれた区議会から自治と民主主義を立て直す
学び合いとケアの政治への道すじや私たちの力で政治を変える方法など
#5 あなたと議会をつなぐ。生活と政治をつなぐ。
若者の政治参加の方法やそれを支え、励まし、力づける議員の役割など

▼過去のインタビューはこちらをご覧ください
#1 子どもたちが当たり前に政治を志せる社会をつくる
これまでの道のりや政治にかける思い、新しいスタートへの抱負など
#2 未来を生きる子どもたちに選ばれる議員になる
新しいスタートへの抱負や初めての議会活動、開かれた自由な議会への道すじなど