衰退する地方議会 関心を高めるには?――昨日終了した 議会ピクニック 第4シリーズが、TOKYO MX1 「堀潤モーニングFLAG」(6月25日6:59-8:30)で放送されました。
放送のアーカイブ(見逃し配信)は、以下のTVerのサイトでご覧いただけます(7/2火20:29まで、登録不要)。
▶堀潤激論サミット「衰退する地方議会 関心を高めるには?」TOKYO MX 6月25日(火)放送分
議会ピクニック 第4シリーズは、文京区議会 6月定例議会で6月24日まで開催しました。
これまでの参加者の要望に応え、シリーズ前の6月8日には議会のしくみや各委員会の見どころを説明する「事前説明会」を開催しました。
また、終了後の7月14日には、話し足りなかったことや今後の議会についておしゃべりする「参加者交流会」も予定しています。
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【議会ピクニックについて】
・「地元の議会を傍聴に行ったときは傍聴者が一人きりだった。一緒に傍聴したりおしゃべりしたりする相手がいるだけで満足感が高まる。公園で一緒にごはんやお菓子を食べれば、もっといろんな人に声をかけられるし、議員とおしゃべりしようというだけでも参加したくなる」(20代/女性)
・「区役所に出かけて行く時点でハードルが高い。ネット中継を見ながらZoomやチャットで意見交換できれば、もっと参加しやすい」(30代/男性)
・「高齢の男性議員には議会の透明性へのインセンティブがない。議会改革が進んでいる議会は、女性の比率が高く、平均年齢が低い。透明性が高まるほど自分に不都合と考えている議員の顔ぶれを変えないと、出る杭が打たれるだけ」(40代/男性)
・「子ども議会や若者議会をやれば、選挙が盛り上がるし若者も参加する。被選挙権を引き下げれば、大学生が立候補して友達みんなで応援する。実際は、子育て世代になって急に国政より地方政治と気がつくケースのほうが多い」(50代/女性)
・「答弁する行政側が若手だと議員もピリッとする。「じゃあ、昼休みなしで議論しましょう」と役人が打って出る。議会を変えるには役所も変わらなくては」(50代/男性)
【地方議会・地方選挙について】
・「地元の議会の報告会に行ったが、参加者は5人だけで議員のほうが多かった。情報発信が少ないので、高齢の人しか参加しない。議事録も遅いので、文字起こしをすぐに公開したほうがいい。超オープンな市民会議をやって、市民と議員が政策を議論すればWin-Winになる」(20代/女性)
・「地方選挙は立候補者に知っている人がいないし、その人が何をやっているかも聞こえてこない。同世代もほとんど地方政治や地方議会に関心がないし、選挙に行ってもどうせ変わらないという諦めもある」(30代/男性)
・「住民が主権者なので、「傍聴」ではなく新しい呼び方があるといい。役所の管理職に多様性がなく、元気がないのも問題。男性ばかりの同質性に気付かないまま前例踏襲の行政運営が続くと、住民にも不利益になる」(40代/女性)
・「議会がどんな議論をしているかをほとんど発信していない。住民側にも問題はあるが、議会側の努力が先。ネット中継もアングルが同じで見づらいし、つまらない。放送に詳しい人がいないのも問題」(40代/男性)
・「アメリカの地方議会は、ネット中継をして住民が関わるのが当たり前。日本の地方議会は何周も遅れている」(40代/男性)
・「無投票当選だと、アーティストなど選挙に出ても勝てない人が議員になれるケースも。投票率より政治家の多様性が重要。いろんな人が議員になれる議会をつくるのが先決」(40代/男性)
・「いまも女性ゼロ議会や若者ゼロ議会がある。平均年齢も高いし、「女性や若者がほんとうに必要?」という感覚の高齢男性議員もいるため、立候補者休職制度とセクハラ対策で若者と女性を増やしてほしい」(50代/女性)
・「議会がつまらない。儀式か朗読劇みたい。ほんとうは予算や決算、条例など、地域経営の重要な議論の場なのに、議会が住民自治の本来の役割を果たしていないため、首長に関心が向いてしまう。関心を持ってもらうきっかけとして、傍聴した人に議員を採点してもらうなど、住民参加の機会もつくったほうがいい」(60代/男性)
次回の議会ピクニック(第5シリーズ)は、9月中旬から始まる9月定例議会の委員会で開催予定です。
詳細は8月中旬にお知らせしますので、ご期待ください。