議会ピクニック in 文京区議会 9月定例議会 が終了しました

――「もっとたくさんの人に議会を身近に感じてもらいたい」
住民と議会の距離を縮めるため、党派を超えた区議会議員と住民の有志で昨年、文京区議会で初開催した「議会ピクニック」。
この一年間に区内外から延べ200人を超える参加があり、委員会の傍聴者の延べ人数も前年度比で約1.5倍に増えました。

今回(第5シリーズ)の案内はこちら
前回(第4シリーズ)の報告はこちら

第5シリーズの参加者とガイド議員(2024年9月20日)
第5シリーズの参加者とガイド議員(2024年9月20日)

今シリーズでも、好評に応え、「事前説明会」と「参加者交流会」を開催しました。
事前説明会では、開催前に委員会の見どころや議会のしくみについてレクチャーを行いました。
また、参加者交流会は週末に開催し、平日日中は忙しい方も心ゆくまで疑問や課題をシェアできるようにしました。
参加者からは「面白いネタがあれば大勢に関心を持ってもらえる。中からもどんどん発信してほしい」との声もあり、今後の広がりへの期待を感じられました。

前回の参加者交流会の様子(2024年7月14日)
前回の参加者交流会の様子(2024年7月14日)

9月20日の文教委員会では、議案と請願の審査を傍聴しました。
午前9時、参加者・スタッフが文京シビックセンター22F・区議会第1応接室に集合。
議会のしくみや委員会の流れについて事前説明ののち、23F・議会事務局で受付をし、24F・第1委員会室で傍聴しました。
傍聴後は再び第1応接室に戻って、ランチを食べながら解説や意見交換。請願を提出した方も参加し、委員の発言や審査結果について意見や質問が飛び交いました。
初参加の方からは「事前に委員会の仕組みや進め方について説明してもらったおかげで、初めての傍聴も予想外に楽しめた」との声もあり、確かな手応えを感じることができました。

ガイド議員と意見交換をする参加者(2023年9月21日)
ガイド議員と意見交換をする参加者(2023年9月21日)

以下は、今回までのシリーズをとおして寄せられた主な参加者の声です。

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【傍聴して感じたこと】
・「行政側の参加者が男性ばかりなのが気になった。委員会もオンラインで参加できれば、女性も参加しやすくなる。女性が管理職になりやすい配慮をしてほしい」(文京区/40代/女性)
・「行政側の杓子定規な回答には毎回失望する。行政と議員がもっとフランクに議論できる場や、議員同士の議論の場があったほうがいい」(文京区/40代/男性)
・「はじめて委員会を傍聴したが、時間をかけてていねいに議論している様子に感心した。行政側の口頭での説明が長いので、資料にして配布すればもっと時間を有効活用できる」(文京区/50代/女性)

・「固定カメラ1台でネット中継しても発言している議員の顔や名札が見えないので、全天球型の360度カメラで自動的に拡大放映するか、複数のカメラでオートスイッチングしてほしい。固定カメラ1台で運用しているうちは、議員の座席表をサイトに掲載してほしい」(文京区/50代/男性)
・「議員の質問や行政側の答弁には一定の型があって、お互いに一線を超えないよう忖度し合っているように感じた。できない理由よりも、どうすればできるのかを議論してほしい」(区外/60代/女性)
・「傍聴者にだけ紙の資料を配るのはもったいないので、委員会室にスマホやPCを持ち込み可にするか、貸出用のタブレットを用意してほしい」(文京区/60代/男性)

【「議会ピクニック」に期待すること】
・「会場の応接室に窓がなくて息が詰まるので、近所のお店とか、もっと風通しのいい場所で開催してほしい」(文京区/10代/男性)
・「品川区議会のように、「区議会ってどんなところ?」という紹介のリーフレットがあると分かりやすいし、議会を身近に感じやすい」(文京区/10代/男性)
・「一人ではなかなか傍聴しようと思わないが、一緒に傍聴したりおしゃべりしたりできると楽しい。早く委員会をネット中継して、近所のカフェでみんなで見られるようにしてほしい」(文京区/40代/女性)
・「以前、請願の審査を傍聴したときは一人だけでモヤモヤしたが、今回は傍聴のあと他の参加者と疑問に思ったことや意見を交換できたのがよかった。また傍聴や請願に来たくなった」(文京区/40代/女性)
・「毎回参加しているが、普段できない政治の話で盛り上がれるのが楽しい。委員会のネット中継を見ても現場が想像できて楽しめるし、家族に解説もできるようになった」(文京区/40代/女性)
・「若者が議会に関心を持てないのは、議会のしくみやルールが分かりにくいから。議会ピクニックの参加者の疑問や意見を集めてQ&Aをつくり、議員の解説を加えてガイドブックにすれば分かりやすい。意見や請願の出し方もまとめれば政治参加につながる」(文京区/50代/男性)
・「住民と議員の学び合いの場だと感じた。議員同士は選挙ではライバルなので互いに高め合う発想がないが、住民が入ると中和されて質を高め合うことができる。地方議会は政党よりも議員の質に依存する部分が大きいので、党派や会派を超えて成長し合う場にしてほしい」(区外/60代/女性)
・「議員の質問力や資質を高めるために、もっとオープンな住民と議員の議論の場がほしい。議会ピクニックにももっといろんな意見や考え方の住民が参加してほしい」(区議会議員/40代/男性)

【地方政治・地方議会に期待すること】
・「大学はたくさんあるが、卒業すると引っ越してしまう学生が多いので、町会と学生サークルや寮をつなぐ定期イベントを開催して、愛着や定住意向を高められるといい」(文京区/40代/女性)
・「請願の審査を見るため、平日日中に仕事を抜けて傍聴に来た。音声だけでも中継してくれればどこからでも聞けるし、AIで文字起こしすれば議事録より早く情報を伝えられる。開かれた議会を目指してほしい」(文京区/40代/女性)
・「区政や区議会に明確で具体的なビジョンがあれば区民が迷わなくて済む。少なくとも、ブラックホール型自治体を目指すか、そうではなく3世代同居で生み育てられるまちを目指すかは、はっきり決めてほしい」(文京区/40代/男性)
・「地方自治というのなら、議員も行政側も政府や政党のせいにせず、自分の意見を言ってほしい。中学生対象の議会ピクニックを開催すれば、大人も身が引き締まるのでは?」(文京区/50代/女性)
・「次は地元の市議会議員と一緒に参加して、いつか地元の市議会でも開催したい。出張議会ピクニックもぜひやってほしい」(区外/60代/女性)
・「区議会は身近な分、国会や都議会より面白い。もっと面白くして、若い人たちにも関心を持って見てもらいたい。そのために、議員もいろんなタイプがいたほうがいい。女性や若者がどんどん立候補したくなるような議会をつくってほしい」(文京区/60代/男性)

参加者の声を聴くガイド議員(2023年9月21日)
参加者の声を聴くガイド議員(2023年9月21日)

次回の議会ピクニックは、11月下旬に始まる11月定例議会の委員会にあわせて開催を予定しています。
今後も多様な参加者を交えて議論を深め、議会に提案していきたいと思います。また、他の自治体や都議会・国会等での開催も検討しています。
興味・関心のある方はお声かけください。

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