少子高齢化やグローバル化など、子どもを取り巻く環境の変化に伴い、学校や家庭の課題が複雑化しています。
また、地域コミュニティの変化に伴い、地域の教育力の低下や子育て家庭の孤立化などの問題も起こっています。
子どもたちの成長をまちぐるみで支え、まちの絆や未来につなぐため、地域と学校が連携・協働して行う「地域学校協働活動」や、学校を核として地域コミュニティを立て直す「学びのまちづくり」の重要性が高まっています。
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■まちぐるみで支え合う、さまざまな「地域学校協働活動」
1.学びのまちづくり・地域課題解決型学習
子どもと地域住民の防災教室・防災マップづくり/地域環境問題解決学習/地域課題を学ぶ子供議会等
2.地域人材育成・郷土学習
地域産業・商店街の職場体験/伝統文化体験学習等
3.地域行事、お祭り、ボランティア活動への参画
地域行事のボランティア体験/伝統行事やお祭りでの伝統文化・芸能の発表/地域防災訓練への参画等
4.放課後の学習・体験活動
伝統文化体験/郷土学習・昔遊び/学習支援/放課後児童クラブ(学童)と放課後子供教室の連携等
5.多様な教育ニーズのある子どもへの学習支援
家庭外のきめ細かな学習支援/地域未来塾等
6.外部人材を活用した土曜日等の教育支援活動
キャリア教育支援/地域企業による体験学習/地域在住の外国人や在外経験者による国際理解学習等
7.家庭教育支援活動
孤立家庭と地域住民の交流/家庭教育支援チーム(民生委員・学校評議員等経験者)による保護者支援等
8.学校に対する多様な協力活動
子どもと地域住民協働で地域清掃活動・環境美化活動/多忙な教職員が子どもと向き合う時間を確保等
(参考:『地域学校協働活動の推進に向けたガイドライン』文部科学省, 2017, pp. 40-49)
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文京区でも学校・地域・保護者・NPOが連携して放課後の教育活動を充実する「汐見アフタースクール」など、先進的な地域学校協働活動が行われています。
地域や学校で大切に見守られ、支えられて健やかに成長することが、子どもたちのまちへの愛着やコミュニティへの参画意識を向上し、大人になって地域や学校を支え人や社会に貢献する人材の育成と、民主的で協働的な地域コミュニティの発展につながります。
あなたや、あなたが暮らすまちの人たちは、地域や学校を支えるよき大人として、子どもたちのよりよき未来を目指していますか?